今回は、盗難の3つのタイプとリスクマネジメントについてご説明いたします。
広義の盗難(theft)
盗難は、試みる者にとっては比較的簡単に実行できます。また、狙われる品物によっては被害は高額化します。
一番狙われやすいのは現金です。その他、高価格で、軽量で、換金しやすいものがターゲットになります。
広い意味での盗難は、いくつかのタイプに分類することができます。
なお、これらの分類は、リスクマネジメント上の分類であり、日本の刑法上の分類とは異なる場合があります。
強盗(burglary)
強盗は、強制的な手段で金品が保管されている場所に侵入する手口のことです。
強奪(robbery)
強奪は、財物を所有している人から力づくで金品を奪う手口のことです。
従業員による盗難(employee theft)
従業員による盗難とは、言葉通り、従業員が所属する組織の中で行う盗難のことです。
盗難のリスクマネジメント
盗難のリスクマネジメントには以下のようなものがあります。
強盗のリスクマネジメント
まずは金品がある建物に侵入されない仕組みづくりが重要です。例は以下のとおりです。
- 四周を壁で囲み、入り口を施錠する
- 窓には鉄格子を付ける
- 割られにくい窓ガラスを取り付ける
また、仮に建物に侵入されてしまったとしても、金品を頑丈な金庫に保管することで、盗難の実行を遅らせることができます。
さらには、侵入を感知するアラームを取り付けることで、強盗を抑止したり、警備員が行為者の身柄を確保をしたりすることが期待できます。
強奪のリスクマネジメント
強奪は人から金品を力づくで奪う行為です。人を傷つけてでも金品を奪い取ろうとする加害者への対策は限られますが、以下のようなものがあります。
- 警備員による護衛
- 机の下などに、隠し警報装置(ホールドアップアラームとも言います)を設置する
- パトロール
- 監視カメラ
従業員による盗難のリスクマネジメント
従業員による盗難はやっかいです。理由は次のとおりです。
- 組織内のことを熟知している
- 金品にも容易にアクセスできる
- 中には社内では信頼され、疑いをかけられない者が犯罪を侵すこともある
このような犯罪に対抗するには次のような方法があります。
- 身元調査(採用前のスクリーニング)
- 職務の分離(一人の従業員に、複数の権限や職務を与えない)
- 金品の厳重な保管
おすすめ記事・カテゴリー
最後に
今回の記事はお役に立てましたでしょうか。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(無料)火災保険の見直しについて
契約内容によっては、「盗難」は火災保険で補償の対象となります。
火災保険の見直しはこちらのサイトをご利用ください。複数の保険会社からの一括見積もりが無料で入手可能です。
(ご参考)家庭用の盗難防止グッズには次のようなものがあります。
防犯カメラ
防犯アラーム(自転車用)
金庫