今回は、風災・洪水からあなたの財産と身を守る方法についてご説明いたします。
風災
風災の危険性
風災とは、台風や竜巻、暴風などに伴う強い風による災害のことです。
特に台風のエネルギーはとても強力でその襲来を人間の手でコントロールすることはできません。
気候変動の影響で、頻度・強度ともに増し、これまでにないダメージを世界中に及ぼしています。
過去の気象情報などの統計から、台風の進路を予測し、できる限り台風被害を避けられる場所に移転することは実質的に困難な場合がありますし、建物が地上にある限りは、暴風による影響を完全に防ぐことはできません。
強力な風の勢いで屋根が吹き飛ばされると、建物の中の家財や設備、什器備品も損害を受けます。
風災のリスクマネジメント
風災被害を未然に防ぐためには以下のような方法があります。
- 風災に強い構造の建物・屋根にする(屋根瓦は強力な台風に対してとても弱いことが分かっています)
- シャッターや雨戸で窓ガラス割れを防ぐ
- 建物の敷地内にある構造物(小屋、物置)を補強する(それらの構造物が強風で飛ばされ、建物に損害を与えるリスクがあるため)
- 建物の敷地外の構造物も補強する(ゴルフ練習場のポールが倒れ、近隣に被害を及ぼしたケースがありました。自治体や近隣住民との協力も必要です。)
洪水
洪水の危険性
洪水は以下の2つの要因が重なって発生します。
- 水位が比較的低い位置に建物がある
- 水位が上昇する
水位の上昇の要因には次のようなものがあります。
- 高潮
- 河川の増水
- 鉄砲水
いったん洪水が発生すると、地域一帯に甚大な被害を及ぼすリスクがあります。
洪水のリスクマネジメント
洪水発生の要因は2つ(「水位が低いところにある建物」と「水位の上昇」)ですので、そのどちらかを取り除けばよいということになります。
しかしながら、これらの対策には実際には相当な困難を伴います。建物を移設するにはコストがかかりますし、自然災害が脅威を増している中、どこまで水位の上昇を防ぐことができるかも未知数です。
洪水のリスクマネジメントには以下のようなものがあります。
- ダムや貯水池の整備
- 堤防の増強
- 水中ポンプ(敷地内に浸入した雨水をはき出す)
- 土のう、止水板による水の侵入防止
- 建物の移設
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最後に
今回の記事はお役に立てましたでしょうか。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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契約内容によっては、「風災・洪水」は火災保険で補償の対象となります。
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ご紹介した防災グッズには次のようなものがあります。ご参考になればと思います。
水中ポンプ
土のう
止水板