生命保険の3つのタイプとその特徴について(かしこい生命保険の見直し・加入)

ないと

今回は、生命保険の3つのタイプとその特徴についてご説明をいたします。

生命保険の3つのタイプについて

ないと

保険会社によってさまざまな商品が開発されていますが、つまるところ、生命保険は3つのタイプに大別できます。

ポイント
  • 定期保険
  • 終身保険
  • 養老保険

詳しく見ていきましょう。

定期保険

定期保険は以下のような特徴を持つ生命保険です。

ポイント
  • 保障に区切りがある
  • 保険料は比較的安い
  • 基本的にキャッシュバリュー、貯蓄性はない

保障に区切りがある

名前が「定期」とある通り、まった保障間があるのが定期保険です。

例えば「10年間」や「65歳」といった具合です。この期間内に対象となる人が死亡した場合は保険金が支払われることになります。

したがいまして、定期保険は、限られた期間だけ生命保険のニーズがある場合に適しています。

例えば、子供のいる家庭において一家の稼ぎ手の方が万一予期せず早期に亡くなってしまった場合、受け取った生命保険金を残された家族の生活費や教育費に充当することができます。

しかしながら、そのような資金ニーズは、子供が経済的に自立したらなくなってしまいます。もし、一家の稼ぎ手の方が元気で過ごされた場合であっても、子供が経済的に自立すれば大きな金銭面での負担から解放されるのと同じです。

同様に、期間限定の生命保険のニーズは、住宅ローンの借入時にもあります。住宅ローンの返済期限と生命保険の加入期間を合わせることで、ローン返済期間中に、万一の稼ぎ手の方が亡くなった場合も、その保険金をローンの返済に充当させることができます。

ローン返済が終わればそのようなニーズも消滅します。

保険料は比較的安い

保険料は他の2つに比べて比較的安いのも定期保険の特徴です。

それは以下の理由からです。

  • 比較的死亡率の低い、20代から60代までが契約の中心となる
  • いわゆる「掛け捨て」である

定期保険は、一定の期間に限って加入するものです。一生涯の保障ではありません。日本人の平均寿命が80歳台となっているなか、定期保険の多くの加入者層である20代から60代までの方が、保険期間満了(例えば65歳まで)に死亡する確率は実際にはそうは高くありません。

その分、加入のコストも安いというわけです。

また、保険料も掛け捨てである分、安くなっています。なお、「掛け捨てだともったいない」という考え方がありますが、それは考え方次第です。

死亡保障はそもそも万一に備えて「買う」ものです。その対価として保険会社は掛け金の何千倍、何万倍もの保険金を支払う責任を負っています。

定期保険にすれば、一定の期間における高額の死亡保障を比較的安く買うことができるのです。

基本的にキャッシュバリュー、貯蓄性はない

定期保険には基本的にキャッシュバリュー、貯蓄性はありません。

「基本的に」としたのは、キャッシュバリュー、貯蓄性がある場合もあるからなのですが、ここでは省きます。

終身保険

終身保険は以下のような特徴を持つ生命保険です。

ポイント
  • 一生涯の保障がある
  • 保険料は高め
  • キャッシュバリュー、貯蓄性がある

一生涯の保障がある

「終身」という名前の通り、終身保険の死亡保障は一生続きます。

人は必ず死を迎えますので、生涯のうち、いつかは保険金を受け取る機会があるということになります。

保険料の支払方法は主に以下の3つに大別できます。

  • 一時払(契約時に一括して保険料を払う方式)
  • 有期払(○○年、○○歳など)
  • 終身払(保険加入期間中、継続して保険料を払う方式)

この順番は一時的に保険料を払う金額の大きさの順番でもあります。

一時払は、一生涯の保障を一括して保険料を支払いますので、まとまった保険料が必要です。

有期払は、保険料を一定の期限(○○年、○○歳)までに前倒しで支払う方式です。もちろんその期限までに保険料を支払い終えた場合は、その後は保険料を払う必要はなく、一生涯の死亡保障は続きます。

終身払は、死亡保障を得られている間ずっと保険料を支払う方式です。年金暮らしとなった60代、70代以降も保険料を支払い続けることになります。

一回あたりの保険料という観点からは終身払の保険料はもっとも安くなります。

なお、払い込む保険料の合計という観点からは順番が逆になります。

契約期間を通じて払い込む合計の保険料では、終身払が一番大きくなり、二番目が有期払、最後が一時払となります。まとまって先に支払う分、トータルで割安なのは一時払ということになります。

保険料は高め

保障に区切りがある定期保険と異なり、終身保険の保障は一生涯続きます。

よって、死を迎えれば必ず生命保険金を受け取ることができます。(※契約内容に合致していることが前提です)

保険料が高めなのは終身保険の仕組み上当然と言えます。

キャッシュバリュー、貯蓄性がある

終身保険にはキャッシュバリュー、貯蓄性があります。それは以下の仕組みによるものです。

  • 保障が一生涯続く
  • 死亡リスクの低い若いうちから平準化された保険料を支払う

例えば、80歳の死亡リスクは20歳のリスクの100倍だとします。単純にリスクに応じた保険料とした場合、80歳の保険料は20歳の100倍になります。

仮に20歳の月々の保険料が1万円なら80歳は100万円になるわけです。

この例は「20歳」、「80歳」といったその時点での年齢に応じた保険料です。

終身保険は保障が一生涯続きますので、20歳で亡くなるかもしれない、あるいは80歳、90歳で亡くなるかもしれないといった、長期の死亡リスクに備えるものです。そのため、保険料の設計にあたっては一生涯分のリスクが織り込まれます。

また、基本的に、有期払、終身払の場合、保険料は常に一定(例、毎月1万円のような定額)で設計されます。

これらを踏まえますと終身保険に関して次のことが言えます。

ポイント
  • 若いうちに支払う保険料には、将来の高齢時の死亡リスクも織り込まれて平均化されている。したがって、ある年齢時点(例20歳)だけの死亡リスクの保険料に比べて保険料が高くなる。
  • 年を重ねてから支払う保険料には、若いうちから将来に備えて高めの保険料を支払ってきた貯蓄分も織り込まれている。したがって、ある年齢時点(例80歳)だけの死亡リスクの保険料に比べて保険料が安くなる。

よって、若いうちに支払う保険料には、将来の高齢時の死亡リスク分も含まれていますので、万一若いうちに契約を解約する場合は、将来のために平準化されて積み立てた死亡リスク分の保険料が戻ることになります。これが終身保険のキャッシュバリュー、貯蓄性です。

キャッシュバリューは以下のような用途に使われることがあります。

  • 解約返戻金(解約時に払い戻しを受けられる)
  • 契約者貸付(契約のキャッシュバリューの範囲内で、貸付(融資)を受けられる)
  • 保険料の振替(一時的に保険料の払い込みが困難になった場合に保険料を立て替える)

養老保険

養老保険は以下のような特徴を持つ生命保険です。

ポイント
  • 保障に区切りがある
  • 保険期間満了後、生存している場合は満期保険金がもらえる
  • キャッシュバリュー、貯蓄性がある
  • 保険料は高めである

保障に区切りがある

この点については定期保険と同じです。死亡保障には「10年間」や「65歳」といった具合に区切りがあります。この期間内に対象となる人が死亡した場合は保険金が支払われます。

保険期間満了後、生存している場合は満期保険金がもらえる

これは養老保険にしかない特徴です。

「10年間」や「65歳」といった保険期間が満了した後、対象となる人が生存していた場合に満期保険金がもらえます。

つまり、保険期間中に死亡した場合、保険期間が満了した時点で生存していた場合、両方とも保険金が受け取れることになります。

なお、多くの場合、死亡保険金と満期保険金は同額になります。

キャッシュバリュー、貯蓄性がある

養老保険のキャッシュバリューの多くは、支払う保険料のうち、生存していた場合にもらえる満期保険金の積立額から構成されています。

保険期間中になんらかの理由で契約を解約せざるを得ない場合は、その分(満期保険金のために積み立てていた保険料相当額)が払い戻しされることになります。

この点、死亡リスクの平準化によってできる終身保険のキャッシュバリューとは仕組みが違います。

キャッシュバリューの用途は終身保険と同様です。

  • 解約返戻金(解約時に払い戻しを受けられる)
  • 契約者貸付(契約のキャッシュバリューの範囲内で、貸付(融資)を受けられる)
  • 保険料の振替(一時的に保険料の払い込みが困難になった場合に保険料を立て替える)

保険料は高めである

それぞれ特徴がありますので、正確な横並びの比較はできませんが、「定期保険」、「終身保険」、「養老保険」のうち、「養老保険」の保険料がもっとも高くなります。

その理由は、養老保険では、満期保険金の積立のための保険料が余計にかかるからです。

結局は、将来もらうための額を積み立てているのと同じことになります。

なお、契約者から集めたお金を生命保険会社が運用することでよりお得になる場合もありますが、保険料には生命保険会社の利益や事業費も含まれますので逆に損をする場合もあります。

生命保険に高い貯蓄性を求めるのであれば養老保険がもっとも適していることになります。

名前やアレンジが変わっても基本はこの3つ

生命保険会社がさまざまな商品開発を行っていますが、基本は今回ご紹介した3つの商品から成り立っています。

名前を変えただけのものもあれば、保険金の支払方法を変えたもの、それぞれの商品を融合させたものもあります。

基本はこの3つということを覚えておけば、ご自身での生命保険選びや、生命保険の営業職員や保険ショップの店員さんから勧誘を受けるときにも役立つはずです。

関連記事

まとめ

生命保険の3つのタイプとその特徴について(かしこい生命保険の見直し・加入)

  • 生命保険の3つのタイプについて
  • 定期保険
  • 終身保険
  • 養老保険
  • 名前やアレンジが変わっても基本はこの3つ
ないと

正しい知識を身に付けて、かしこく生命保険を選びましょう。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です