

結論:買うべきだと思います

IPPF(2017)はCIA資格を目指すのであればぜひ持ってほしいです。
IPPF(2017)(専門職的実施の国際フレームワーク 2017年版 )について
IPPFは、”International Professional Practices Framework”の頭文字です。
その最新版が2017年度版ということです。
これは、内部監査人協会(The Institute of Internal Auditors(IIA))が公表している正式なガイダンスを体系化した「考え方(概念)のフレームワーク」です。
いわば、内部監査人のバイブルです。
CIAの試験は、IIAが認定する国際資格ですので、IPPF(2017)は必携ともいえるかもしれません。
なお、私は購入しました。(以下のリンクご参照)
私がなぜmust buy(買わなければならない)ではなく、should buy(買うべき)としたのかについて、まずはデメリット(不要かもしれない点)からご説明します。
(参考)

デメリット(不要かもしれない点)について

専門校のテキストに必要最低限の抜粋や要約がある
私がお世話になったアビタス(専門校)のテキストには、IPPF(2017)からの必要最低限の抜粋や要約があります。
よって、IPPF(2017)を買わずとも、その全体像や試験対策上重要なポイントを把握することができます。
IPPF(2017)がなくても合格できる人がいる
「IPPF(2017)は買わなくとも専門校のテキストで十分」、「買わないでも合格できた」という方も多くいらっしゃいます。
私も受験者のころはさまざまな合格者の体験談をチェックしていたのですが、実際の合格者の声というのはなかなかの説得力があります。
そういう私もパート1はIPPF(2017)を買わずに、専門校のテキスト中心で合格できました。
書籍代が高い
私が購入した当時(2020年)で一冊4,000円以上しました。
CIAの試験は、専門校の受講料金や受験料など、合格までに合計で数十万円単位のお金がかかりますので、不必要な出費は抑えたいところです。
以上が、デメリット(不要かもしれない点)です。
(参考)

メリット(買うべきとした点)について

メリット(買うべき)とした点は以下の通りです。
IPPFの詳細を理解することができる
専門校のテキストには、IPPF(2017)からの必要最低限の抜粋や要約がありますが、それはIPPFに記載されているうちの一部です。
専門校のテキストでは概要のみ理解できた、あるいは分かったつもりであった点が、実際にIPPF(2017)を読み込むことで詳細かつ体系的に理解することができました。
これは私の実体験です。
試験対策の補強になる
CIAの出題形式の一つとして「IIAのガイダンスによると~」があります。このガイダンスには、当然、IPPF(2017)のガイダンスが含まれます。
先ほど記載しました通り、専門校のテキストでは、IPPF(2017)の記載内容のすべてが網羅されているわけではありません。
また、過去問や専門校の練習問題と同じ問題がCIAの本番で出されることは経験上非常に少ないです。
したがいまして、CIAを目指すうえでは「初見問題」と言われる、テキストや練習問題にはなかったタイプの問題への対策が必要になります。
IPPF(2017)の内容を網羅的に理解することで、ガイダンスの理解やその応用力を問う「初見問題」への対応力がつきます。
(参考)「初見問題」を含む他の記事


全体として時間とお金の節約になる(不合格のリスクを軽減できる)
私は、パート2は一度不合格になりました。
パート2の勉強にあたっては、専門校のオンライン講義を視聴し、繰り返しテキストの読み込みや練習問題を行いました。
練習問題上は合格基準に達していましたので、準備は万全のつもりでした。
それらの努力にもかかわらずの不合格でした。。。
パート不合格の場合、最低でも2か月待たないと同じパートの受験ができません。
また、当然、再受験料を払うことになります。
そのため、2か月の空白期間と再受験料のダブルパンチをくらいました。
CIAの資格試験の難しさの一つに、出題パターンが読めないところがあります。
先ほども記載しましたが、必ずと言っていいほど、試験本番では、初見問題(今まで見たことがない出題パターン)に出くわします。
CIAの試験では、知識として知っているかということよりも、実務として応用できるレベルまで受験者の実力が達しているかというところまでが問われているのだと思います。
IPPF(2017)を網羅的に学習することにより、そのレベルに達する実力、および初見問題にも対応できる実力が養われると感じました。
私はパート2の不合格後にIPPF(2017)を購入し、次の試験までに数回読み込みました。
そのおかげもあってか、2回目の受験では合格することができましたので、結果として、「2か月の空白期間と受験料のダブルパンチ」は一回だけで済みました。
IPPF(2017)は書籍としては高いと思いますが、一回分の受験料よりは安いです。
最初からIPPF(2017)を組み合わせた学習を行っていれば、一発合格していたかもしれません。
それが、見出しに「全体として時間とお金の節約になる。(不合格のリスクを軽減できる)」と書いた理由です。
きっと将来に役立つ
最初にも書きましたが、IPPF(2017)は、内部監査人協会(The Institute of Internal Auditors(IIA))が公表している正式なガイダンスを体系化した「考え方(概念)のフレームワーク」で、いわば、内部監査人のバイブルです。
私がこれを記載しているときはまだ合格したばかりですので、まだ実体験がありませんが、将来内部監査に関わったとき、判断のよりどころとして、IPPFを参照するときがきっと来ると思います。
まとめ(IPPF2017(専門職的実施の国際フレームワーク 2017年版 )はCIA(公認内部監査人)受験対策として買うべきか?)
結論:買うべきだと思います
デメリット(不要かもしれない点)について
- 専門校のテキストに必要最低限の抜粋や要約がある
- IPPF(2017)がなくても合格できる人がいる
- 書籍代が高い
メリット(買うべきとした点)について
- IPPFの詳細を理解することができる
- 試験対策の補強になる
- 全体として時間とお金の節約になる(不合格のリスクを軽減できる)
- きっと将来に役立つ

以上です。
IPPF(2017)購入のご検討にあたっての皆さんの参考になればと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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