今回は、CIA(公認内部監査人)合格の勉強方法についてご説明します。
全体の学習計画
私の場合、最短で合格するというよりかは、着実に、時間をかけて9か月以内に合格する目標を立てました。
3つのパートを学習し、合格しなければなりませんので、各パートを3か月ごとでサイクルを回すイメージです。
短期の不十分な準備のために不合格になることで結果的に余計な時間やお金がかかるのを避けるためのプランでしたが、結局1回だけ不合格がありました。
したがって、目標通りとはいかず、約13か月かかっての資格取得となりました。
(参考)
各パート共通の勉強方法(勉強法)
私はCIA資格取得のため、専門校(アビタス)と受講契約を結びました。
学習はそのアビタス提供のツールをベースとしていました。
1か月目(基礎固め)
・テキストをひと通り読む(メモは取らない)
・演習問題もひと通り解いてみる(メモは取らない)
・Eラーニングで講師の講義を視聴する(1.2倍から1.5倍の高速視聴)
・その際、講師が重要だと強調された点、メモを取るように指示があった個所、自分が大事だと思った点は必ずメモを取る
・演習問題の解説も視聴する(同様にメモを取る)
講義では、テキストに書かれていることのすべてに触れるわけではありません。その講義での大事な点に絞った講義が行われます。
したがって、講義を受ける前にテキストをひと通り読んでおくことは大事だと思います。
なお、記憶の定着のために講義をすべて通して複数回視聴する方もいらっしゃるようですが、私はできる限り1回の視聴で済むように、集中して聴き、メモを取るようにしていました。
テキストとメモを取ったノートを読み直すことで、講義を受けた時のことを思い出すことができます。いわゆる脳内再生です。
パートによっては動画の視聴だけで約60時間分もあります。できる限り1回の視聴とすることでその分時間を節約できます。
すべてを再視聴するとそれだけ学習時間が増えてしまいますので、私はおすすめしません。
もちろん、分かりにくい個所、苦手な個所、メモを見ても思い出せない箇所などの部分的な再視聴はすべきですし、私もそうしました。
2、3か月目(知識の定着、応用力、合格力の習得)
残りの2か月で一気にレベルを合格水準まで高めます。
・モバイルアプリを使った演習問題の繰り返し(正解率95%以上を目標)
・テキスト、ノート(メモを取ったもの)の読み直し
・補助教材の参照
・補助教材の問題集の繰り返し
とにかくやりこんで試験本番で確実に合格できる力を身に付けるようにしていました。
なお、演習問題においては、正解していれば解説を読まずに次に進むというのでは不十分です。
正解の選択肢が正解であった根拠、不正解の選択肢がなぜ不正解なのかを理解するようにしましょう。
試験本番では、演習問題では不正解であった選択肢を正解の選択肢とするような問題が出題されるかもしれません。
また、演習問題で正解率95%以上なら本番は余裕ではないかと思った方がいらっしゃるかもしれません。
これはあくまで前に解いたことがある問題ですので、繰り返しにより正解率が上がるのはある意味当然です。
本番では形を変えて出題されたり、あるいはまったく習っていないことが出題されたりします。
ですので、正解率95%以上でも本番合格間違いなしとは言えないのです。
実際私もここまでやりこんでも不合格のパートがありました。
パート不合格で落ち込んだ時は、転職サイトにずらりとならぶCIA関連の魅力的な求人情報を見てやる気を奮い立たせたこともありました。
モバイルアプリや購入した書籍・参考書については以下をご参照ください。
(参考)モバイルアプリについて
参考(購入した書籍・参考書について)
各パート固有の勉強方法
模擬試験の活用(パート2)
アビタスでは模擬試験が受けられます。(有料)
私は不合格となったパート2の再受験に備え活用しました。
そのおかげか、2回目の受験で合格できました。
模擬試験を受けないでも合格できたパートもあります。(パート1、パート3)
(参考)
オプションでの講義の視聴(パート3)
私は財務会計分野に苦手意識がありましたので、アビタスのオプションの「CIA財務会計入門(eラーニング 通信コース)」に申し込みました。
進行が早いのでついていくのが大変でしたが、内容は充実していました。
最後におさらいをさせてください。
CIA(公認内部監査人)合格の勉強方法について
- 全体の学習計画
- 各パート共通の勉強方法
- 1か月目(基礎固め)
- 2、3か月目(知識の定着、応用力、合格力の習得)
- 各パート固有の勉強方法
- 模擬試験の活用(パート2)
- オプションでの講義の視聴(パート3)
以上です。
皆さんに合った学習方法の参考になればと思います。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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コメント
コメント一覧 (5件)
パート3にてこずり、試験日を変更することにしたんですが、テキストとMCの取り組む割合としてはどのくらいがいいんでしょうか。例えば「テキスト3:MC7」とか。
どうしてもMC問題でテキストにない用語がたくさん出てくるので、テキストに追記する時間がやはりかかります。MCのほうに時間を割くのは当然だろうと思いますが。
また、試験が1ヵ月後に迫った時の学習スケジュールはどうされてましたか。
お問い合わせありがとうございます。私はテキストとMCの割合を気にしたことはないですが、インプットとアウトプットのバランスを意識していました。お問い合わせ内容を拝見する限りでは、くまモンさんはパート3のボリュームが大きいため対策の準備に迷いがあるように感じました。その前提での回答を申し上げますと、よりインプットに重視したほうがよろしいかと思います。なお、テキストでの学習はインプットのみですが、MCは、インプットにもアウトプットにもなります。つまり、MCの中にはテキストでは取り上げていないトピックがありますので、ただ単に選択肢の中から正解を選ぶだけではなく、その問題や不正解を含めた選択肢から学ぶことがインプットになります。用意されているアウトプット(MC)のツールには限りがありますので、何回か繰り返しているうちに反射的に問題が解けてしまいます。それだけでは合格力は養われませんので、MCで新たに学んだことのノートを取り、新たな知識としてインプットするのが効果的だと思います。そのようにして広範な知識を身につけることで、試験本番の変化球の問題にも対応できる応用力がつくと思います。遠回りかもしれませんが、MCから新たに学ぶことをご検討されることをおすすめします。試験1ヶ月目については、テキストや自作ノートの読み込みとMCの演習問題をローテーションを組んで回していました。さらには、自信がないパートであれば、模擬試験もおすすめです。私もパートは違いますが、模擬試験を活用しました。これからも応援しています。
ありがとうございます。確かに迷いというか、地に足のついた勉強ができていないと思っていたので、インプット中心で意識してMCに取り組もうと思います。
戦略やリーダーシップ、契約など大まかに知識をして知るべきことが多くて、これにITの分量がどっさり上乗せで、勉強量を目前にしてやる気が減っているのは感じます。
悩むだけ時間が無駄ですので、マシンのようにただひたすら感情を入れずにさばいていくしかないかなと思います。自作ノートではなく、テキストに上書きしてメモとして追記していくつもりですが、MCから取り上げる内容はテキストに併記しないほうがいいのでしょうか。
お問い合わせありがとうございます。パート3はたくさん覚えることがありますのでとにかく前に進むのが大事だと思います。ノートのとり方ですが、私はテキストには併記せず、別のノート(スマホのメモアプリ)を使っていました。
理由は主に次の2つです。・かさばるテキストを持ち歩かなくても済むように、紙のテキストをPDF形式にカラースキャンしたデータをスマホに入れて使っていたのでそもそも書き込みができなかった。・スマホのメモアプリの方が手書きよりも入力が早く、追記や編集もしやすい。
私のやり方は参考にはならないかもしれません。MCの内容をテキストに併記しても問題ないと思います。よろしくお願いします。
ありがとうございます。
テキストにがんがん書き込む、アプリで作って持ち歩く、タブレットで整理しておくなど方法はいろいろですね。
一番効率よく手間のかからない方法を模索して、あとは只管突き進んでいくのみです!