今回は、リスクマネジメントとしての転職活動をすすめる3つの理由についてご説明いたします。
仕事のリスクマネジメント
皆さんは今のお仕事に満足されていますでしょうか。ひょっとしたら現時点では満足されている方のほうが多いかもしれません。
しかしながら、以下のような理由で、突然仕事を変えることを選択しなければならなくなるかもしれません。
- 会社の倒産、不景気
- リストラ対象
- 降格、減給
- 待遇の悪化
- 上司との関係悪化
- 家族の介護
これらはいつ起こるか、または実際に起こるかどうかは分かりませんが、いつ私たちに起こってもおかしくありません。
リスクマネジメントとしての転職活動をすすめる3つの理由をご紹介します。
リスクマネジメントとしての「事故削減」
リスクマネジメントでいう「事故削減」とは起きてしまった損害や事故の程度を軽減させることです。
火災後に消火を行うスプリンクラー設備や自動車の衝突事故で自動的に作動するエアバッグが「事故削減」の例です。これらは起こってしまった事故(火災・自動車事故による衝撃)の被害を和らげてくれます。
避けようとしても避けられなかった失業・リストラの被害を軽減するためには、すぐに次の仕事を見つけることが有効な対策になります。
会社の業績不振で早期退職を求められたときに、会社に言われるがまま退職に応じ、会社がすすめる転職相談先に相談して納得できる転職先が見つかりますでしょうか。
- いつ会社を去るのか
- どのようにして転職先を探すのか
- どこに転職するのか
を退職を迫る会社にコントロールされていいのでしょうか。そうは思えません。一度限りの自分の人生です。自分の進路は自分の意思で決めるべきだと思います。
会社の倒産であれば「いつ転職するか」は決められません。しかしながら「どのようにして転職先を探すのか」や「どこに転職するのか」はあらかじめ準備をしておくことである程度備えることができます。
転職を勧めているのではありません。転職に備えることを勧めているのです。
リスクマネジメントとしての「事故防止」
リスクマネジメントでいう「事故防止」は、損害や事故が発生しないようにすることです。
万引防止のための店舗内パトロール強化、工事現場で働く従業員への安全教育、地震多発地帯での耐震補強工事が「事故防止」の例です。
「会社の倒産、不景気」は一社員の立場ではどうしようもないですが、「リストラ対象」、「降格、減給」、「待遇の悪化」は以下のような方法で「事故防止」ができるかもしれません。
- 自己啓発
- 資格取得
- 成果創出、社内表彰
会社にとって価値があり、これからも会社の利益に貢献できる人材と認めてもらうことができれば、「リストラ対象」、「降格、減給」、「待遇の悪化」などは避けることができるはずです。
日頃から他社でも通用する実績を積み上げ、客観的に認められる資格を保有することも広い意味での「転職活動」です。
攻めのリスクマネジメント
また、転職をするのは何もネガティブな出来事が起こったときに限りません。
- 夢への挑戦、自己実現
- より責任のあるポジション
- より待遇の良い環境
- 新しいスキルの獲得
利益を追求する企業がリスクを取って様々な事業に挑むように、私たち自身もリスクを取って前向きにキャリアの変更を選択することがあると思います。
リスクは避けるだけではありません。ときにはリスクを承知で攻めることも大事です。積極的にリスクを取りながら、そのリスクを管理することを「攻めのリスクマネジメント」と言います。
しかしながら、積極的にリスクを取ることはあっても無計画ではいけません。計画的な準備が重要です。
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まとめ
リスクマネジメントとしての転職活動をすすめる3つの理由
- リスクマネジメントとしての「事故削減」
- リスクマネジメントとしての「事故防止」
- 攻めのリスクマネジメント
いかがでしたでしょうか。このような変化の時代、仕事のリスクマネジメントも大事ですね。
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