今回は、腹筋を割るための自宅で簡単にできるエクササイズと便利グッズをご紹介します。
私のお腹周りは上の写真の通りです。
まずは基礎知識から!
「腹筋を割りたいからとりあえず腹筋運動をしよう!」と思って実行しても効果はなかなか表れないかもしれません。
効果的に腹筋を割るためには、まずは基礎知識を知ることが早道です。
基礎知識が分かれば、どのようにすれば腹筋が割れるかが分かりますので、モチベーションアップやトレーニングの継続につながりますよ。
腹筋は脂肪に隠れている!
腹筋は、筋トレなどでで筋肉をつけることで増強させることができますが、腹筋を割るためにはもう一つ重要なことがあります。
それは腹筋の周りの脂肪を取り除くということです。
腹筋は内蔵脂肪や皮下脂肪に覆われているため、その筋肉が発達していても、脂肪によって覆われてしまうことがあります。
したがって、腹筋を割れた状態にするためには、トレーニングによって腹筋の周りにある脂肪を燃焼させ、取り除く必要があります。
体全体の代謝を上げよう!
腹部の脂肪を燃焼させて筋肉を浮き出させるためには、お腹周りだけではなく全体的な体脂肪率を下げる必要があります。
そのためには体全体の代謝を上げることが欠かせません。
「代謝を上げる」とは、身体がエネルギーを使う速度や効率を高めることを指します。
代謝を上げることを車とガソリンの関係に例えると、次のようになります。
車にとってのガソリンは、エネルギーの源であり、走行するために必要です。同様に、人間の身体にとってのエネルギー源は食べ物や栄養です。
車のエンジンが高速で回転し、ガソリンを効率的に燃焼させると、車はより速く走ることができます。
これに対して、身体の代謝が高まると、体内のエネルギー(カロリー)の消費が増えます。
車のエンジンが大きくてパワフルであれば、同じ距離を移動するためにより多くのガソリンを必要とします。
同様に、筋肉量が多い人は、同じ活動をしていてもより多くのカロリーを消費します。
筋肉はエネルギーを消費する組織であるため、筋肉量が増えると基礎代謝率が上がり、より多くのカロリーが必要になります。
さらに、車がスピードを上げるためにはエネルギーが必要です。
同様に、有酸素的な運動(例えば、ジョギングやサイクリング)によって心拍数が上がり、身体全体のエネルギー需要が増えます。このような運動によって、カロリーの消費が増え、脂肪の燃焼が促進されます。
つまり、車がガソリンを効率的に使い、エネルギーを効果的に利用することでより速く走れるように、身体の代謝を上げることでより多くのカロリーを消費し、脂肪を燃焼しやすくすることができるのです。
下半身中心のトレーニングをしよう!
全身の筋肉のうち、下半身が占める割合は60〜70%と言われています。
下半身(脚)の筋肉を鍛えれば、全身の60%以上を鍛えられるということになります。
よって、遠回りに思えるかもしれませんが、割れた腹筋を早く手に入れたいのであれば、下半身中心のトレーニングをしましょう。
具体的には、下半身には大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)、ハムストリング(太ももの裏側の筋肉)、臀筋(お尻の筋肉)、ふくらはぎなど、多くの大きな筋肉群があります。
これらの筋肉群は、体全体の筋肉量の60〜70%を占めていますので、下半身の筋肉を鍛えることには、全体的な筋肉量を増やし、基礎代謝を向上させる効果があります。
有酸素運動と無酸素運動をバランスよく行おう!
腹筋を割るためには、有酸素運動と無酸素運動の両方が重要な役割を果たします。
以下にその理由を説明します。
脂肪燃焼の促進
有酸素運動とは、体を動かして呼吸が速くなり、心臓が頑張って血液を送り出す運動のことです。
例えば、歩いたり走ったり、自転車に乗ったりすることが該当します。
このような運動をすると、体に酸素がたくさん入り、筋肉も元気になります。
この運動は、体内の酸素を効果的に使いながら脂肪を燃焼させる効果があります。
有酸素運動にはジョギング、サイクリング、スイミングなどが含まれます。
これにより、全身の脂肪を効率的に減らすことができます。
筋肉の強化と発達
無酸素運動は、短い時間で高強度の運動を行うことです。
重量トレーニングなどのいわゆる筋トレが典型例です。
無酸素運動は筋肉の強化と発達を促進します。
腹筋自体も筋肉であり、無酸素運動によって直接的に刺激を与え、強化することができます。
より強く発達した腹筋は、割れた見た目を実現するための重要な要素です。
基礎代謝率の向上
有酸素運動と無酸素運動の組み合わせによって、基礎代謝率が向上します。
有酸素運動によって脂肪を燃焼し、無酸素運動によって筋肉を強化することで、身体全体の筋肉量が増えます。
筋肉量が増えると、基礎代謝率が上がり、休息時でもより多くのカロリーを消費するようになります。
このため、脂肪の燃焼を促進し、腹筋の割れた見た目をサポートする効果が期待できます。
このように、腹筋を割るためには、脂肪を燃焼させるための有酸素運動と、腹筋を強化するための無酸素運動の両方が必要です。
バランスの取れたトレーニングプログラムを組み立て、適切な有酸素運動と無酸素運動を組み合わせることで、効果的な結果を得ることができます。
食事にも気をつけよう!
腹筋を割るためには食事にも気を配る必要があります。
筋肉を増強するためにはタンパク質を豊富に含む食品(鶏肉、魚、豆類など)を積極的に食べることが重要ですし、高カロリーで栄養価の低いスナック類ばかり食べていたら結局は脂肪が体内に蓄積され続けてしまいます。
スナック類の代わりに、新鮮なフルーツや野菜、健康的なスナック代替品(ナッツやシリアルバーなど)を選ぶことで、栄養を摂りながらカロリーコントロールを行うことができます。
バランスの取れた食事と適度なカロリー摂取量をコントロールして割れた腹筋をゲットしましょう!
そう簡単には割れないと理解しよう!
「一日5分くらいで」、「できるだけ楽して」腹筋を割りたいというのは非現実的な期待かもしれません。
もしそれが可能なら、みんなすでに腹筋バキバキのはずです。
腹筋が割れるためには、継続的な努力と適切なトレーニングが必要です。
一日5分程度のトレーニングや負荷のかからない楽なトレーニングだけでは腹筋を割ることは難しいです。
結果が出るまでには時間がかかることを理解することも重要です。
腹筋の筋力や見た目の変化には個人差がありますが、短期間での結果を期待するのは現実的ではありません。
一般的に、トレーニングの効果を自分自身で実感できるようになるまでには1か月以上の時間がかかることがあります。
忍耐力を持ちながら、コツコツと継続することが重要です。
このような時間のかかるプロセスにもめげず、腹筋を割る目標に向かってトレーニングを続けましょう。
継続的な努力と忍耐力があり、適切なトレーニングや食事計画を実践することで、望んだ結果を実現することができます。
自宅でできる6つのエクササイズ
有酸素運動編
エリプティカル
エリプティカルは、室内で使えるトレッドミルのような運動機器です。
手すりと足台があり、足を前後にスライドさせることで運動します。
全身の筋肉を使いながら関節への負荷を軽減できるので、有酸素運動やカロリー消費に効果的です。
ルームランナー
ルームランナーは自宅にいながらランニングやウォーキングができる便利グッズです。
速度や傾斜の調節機能があり、個人のフィットネスレベルや目標に合わせてトレーニングをカスタマイズできます。
自分のペースで進めることができるため、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応できます。
ランニングやウォーキングの動きを再現するため、主に下半身の筋力と有酸素能力を鍛えることができます。
エアロバイク
エアロバイクは全身の筋肉を使用することができる運動器具です。
ペダルをこぐことで、下半身の筋肉群(大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎなど)を効果的に鍛えることができます。
また、ハンドルを使ったペダリング時の上体の動きにより、腕や背中、腹筋などの上半身の筋肉も刺激されます。
おすすめしたエクササイズ以外にも自宅でできる有酸素運動はあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
無酸素運動編
スクワット
スクワットは腹筋のみならず全身の筋肉をトータルで鍛えることができるエクササイズであり、トレーニングの王様とも言われています。
大腿四頭筋やハムストリングス、臀部筋群、腰椎部分の筋肉を強化する効果があります。
これにより、全身の筋力バランスが整い、腹筋を含むコア部分の安定性も向上します。
さらに、スクワットは大きな抵抗をかけることで筋肉を刺激するため、代謝を高めて脂肪燃焼を促進します。
体脂肪が減少すると、割れた腹筋がより際立って見えるようになります。
高いエネルギー消費効果があり、短時間で多くのカロリーを消費できるため、全体的な体脂肪の減少にも効果的です。
腹筋運動(sit-up(シットアップ))
割れた腹筋を手に入れたいのであれば、腹筋運動は欠かせません。
スクワットは全身の筋肉をトータルで鍛える効果がありますが、腹筋を特に強化するためには、腹筋に直接的な刺激を与える適切なエクササイズが必要です。
いわゆる腹筋運動の「sit-up(シットアップ)」の基本的な手順とポイントを説明します。
初期姿勢
マットや床の上に仰向けに寝ます。膝を曲げ、足裏を床につけ、足は肩幅程度に開きます。
腕は脇に添えるか、胸の前で交差させておきます。
上体の起こし方
腹筋を使って上体を起こします。
胸部から頭部を順に起こし、肩甲骨が床から離れるようにします。
腹筋を強く収縮させ、上体を制御しながら動かします。
上体の最大の高さでのキープ
上体が最大の高さに到達したら、数秒間その状態をキープします。
このとき、腹筋の緊張を保ちながら、胸を前に突き出すような感覚を意識します。
下体の下ろし方
上体を制御しながらゆっくりと下ろします。
胸部から頭部を順に床に戻し、完全に仰向けの姿勢に戻ります。
腹筋の力を使って徐々に下ろすことで、安全性と効果を高めることができます。
ポイント
- 頭部と首の負担を軽減するため、手を耳の後ろに添えるなどして頭を支えることができます。
- 腹筋の力で上体を起こすため、腰をねじったり、首を無理に前に突き出さないように注意しましょう。
- 姿勢を保つために、胸を開いて背筋を伸ばし、腹筋を意識しながら行います。
- 初めて行う場合や腰痛のある人は、専門家の指導のもとで行うことをおすすめします。
腹筋ローラー
腹筋ローラーは、腹筋の強化と割れた腹筋を手に入れるために非常に効果的なツールです。
その効果を理解するために、スクワットとの違いを考えてみましょう。
スクワットは、主に下半身の筋肉を鍛える運動です。一方、腹筋ローラーは、腹筋を中心に腹部の筋肉をトータルで刺激します。
腹筋ローラーの特徴的な動作は、上体を前に倒してローラーを押し出す動作です。
この動作によって、腹筋だけでなく、背中やヒップの筋肉も同時に使われます。
腹筋ローラーは、コア部分の安定性を高め、バランスを向上させる効果もあります。
一方、スクワットは、立ち姿勢で行う動作であり、主に下半身の筋肉を鍛えることに焦点を当てています。
スクワットは大腿四頭筋やハムストリングス、臀部の筋肉を強化するため、脚部の筋肉の発達や下半身のパワーを高める効果があります。
腹筋ローラーとスクワットは、異なる部位の筋肉を鍛えるため、効果的な組み合わせとなります。
腹筋ローラーで腹筋を強化し、スクワットで下半身の筋肉を鍛えることで、全体的な身体のバランスとパワーを向上させることができます。
したがって、腹筋ローラーを使うことで、腹筋を効果的に鍛え、割れた腹筋を手に入れることができます。
さらに、スクワットとの組み合わせによって、全体的な身体のトーンアップやパフォーマンスの向上も期待できます。
両方の運動を組み合わせることで、理想的な結果を得ることができます。
最初はいわゆる「膝コロ」(ひざころ)から始めましょう。
使い方の基本は次の通りです。
初期姿勢
膝を床につけ、腹筋ローラーを両手で握ります。肩幅よりもやや広めのグリップを取ります。
腹筋の収縮
腹筋を使って、ゆっくりと腹筋ローラーを前方に転がします。上体を前に倒し過ぎず、背中を丸めないように注意しましょう。
最大の前屈位置での一時停止
ローラーを押し出す動作で上体を前方に倒した最大の前屈位置で一時停止します。このとき、腹筋を強く収縮させることを意識しましょう。
戻りの動作
腹筋を使って徐々に元の姿勢に戻します。制御された動作を心掛け、背中を丸めずに戻りましょう。
「膝コロ」に慣れてきたら立ちコロをしてみましょう。
便利グッズ
あると便利なグッズをご紹介します。
ヨガマット・トレーニングマット
硬い床の上での腹筋運動は背中や腰を痛めかねません。
ヨガマット・トレーニングマットはクッション性がありますのでこのような直接的な刺激を和らげてくれます。
また、滑り止め効果もありますので汗でなどで滑って体勢を崩してケガをするリスクも軽減できます。
さらに、防音(階下への騒音防止)や床の保護の効果もあります。
したがって、ヨガマット・トレーニングマットは自宅トレーニングには必須のグッズと言えます。
リストウェイト・アンクルウェイト
リスト(手首)ウェイト・アンクル(足首)ウェイトを装着してトレーニングをすることで負荷を高めることができます。
同じ時間でもより強度の高いトレーニングを行うことができます。
過度の負担とならないよう、まずはリストウェイト・アンクルウェイトなしでトレーニングを行い、様子を見ながらこれらの道具を利用されることをおすすめします。
EMS
EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気刺激を利用して筋肉を刺激するトレーニング器具のことです。
電極パッドや電気刺激装置を使い、筋肉に電気信号を送ることで、筋肉が収縮します。
これにより、運動や負荷をかけることなく、筋肉を強化することができます。
簡単に言えば、電気を使って筋肉を動かすトレーニング方法です。
これまでご紹介のエクササイズをEMSを装着しながら行うことで、ダブルの効果が得られます。
終わりに
適切なトレーニングと食事を続けていればきっと割れた腹筋を手に入れることができます。
適度な負荷がかかるトレーニングをしているのに全く筋肉がつかない、体脂肪が消費されない、という非医学的なことは通常ありえませんし、体重管理は単純なプラス(カロリー摂取)とマイナス(カロリー消費)の関係です。
ご覧いただいたエクササイズ、グッズをご参考いただき、ぜひ割れた腹筋を手に入れてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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