今回はメタボ対策についてご説明いたします。
たった3つの改善策はこれ!
最初に3つのメタボ改善策を教えますね。
初心者向け!メタボじゃない私がおすすめするたった3つの改善策
- バランスの取れた食事
- 適度な運動
- ストレス軽減
以降、詳しくご説明します。
メタボとは?
「メタボ」=「肥満」という認識が定着していますが、一部は合っていて、一部は合っていません。
「メタボ」は正式名称を「メタボリックシンドローム(metabolic syndrome)」と言います。
「metabolic」には「新陳代謝の」、「syndrome」には「症候群」という意味があります。
なお、「metabolic」の名詞形である「metabolism」(メタボリズム)には「新陳代謝」という意味です。
新陳代謝(メタボリズム)は、体が食べ物をエネルギーに変えるために行う働きや、体を作り直す働きのことです。これがスムーズに行われると、体は元気で健康に保たれます。
その反対に、メタボリックシンドロームは、体のエネルギーを作る仕組みやバランスが乱れて、健康によくない状態が続くことを指します。
具体的には、内臓脂肪の肥満に加えて、「脂質異常」、「高血糖」、「高血圧」が組み合わさった状態です。これらの要素が重なることで、心血管疾患や糖尿病のリスクが高まるとされています。
したがって、単にお腹がふくよかなだけでは、メタボリックシンドロームとは言いません。
メタボリックシンドロームの診断基準の一つに「腹囲(脂肪肥満の計測目安)」があるため、「メタボ」=「肥満」という認識が定着してしまっているようです。
メタボリックシンドロームの診断基準
ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。
血圧・血糖・脂質の3つの基準は以下の通りです。
血圧
以下のいずれか、もしくは両方が該当する場合
- 最高血圧 130mmHg以上
- 最低血圧 85mmHg以上
血糖
空腹時血糖値 110mg/dL以上
脂質
以下のいずれか、もしくは両方が該当する場合
- HDLコレステロール 40mg/dL未満
- 中性脂肪 150mg/dL以上
私の数値をご紹介!
私(40代男性)の数値をご紹介します。
腹囲に関しては以下の通り、3回(3年度)連続で85cm未満をキープしています。
メタボ診断の基準は男性で85cm以上です。
ちなみにお腹周りはこんな感じです。
血圧も非該当です。
以下のいずれか、もしくは両方が該当する場合が診断基準に抵触します。
- 最高血圧 130mmHg以上
- 最低血圧 85mmHg以上
血糖も非該当です。
メタボ診断の基準は「空腹時血糖値 110mg/dL以上」です。
脂質も非該当です。
メタボ診断の基準は以下のいずれか、もしくは両方が該当する場合です。
- HDLコレステロール 40mg/dL未満
- 中性脂肪 150mg/dL以上
メタボリックシンドロームの健康への影響は?
メタボリックシンドロームは、単に見た目の問題だけではありません。メタボリックシンドロームになるとどのような健康への影響があるのでしょうか。
主な影響としては以下のようなものがあります。
心臓と血管への負担が増加する
血圧が上がったり、血管の中に余分な脂肪が蓄積されたりすることで、心臓や血管に負担がかかり、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。
血糖のバランスが乱れる
血糖値が高くなることで、体内のエネルギーの使い方がうまくいかず、糖尿病のリスクが上がります。
体内の脂肪が増える
腹部や内臓に脂肪がたくさん蓄積され、体の中で炎症が起こることがあります。これにより、体の調子が乱れやすくなります。
健康な臓器が影響を受ける
肝臓や腎臓、すい臓など、健康な臓器が影響を受けて正常に機能しづらくなります。
免疫が乱れる
免疫系のバランスが崩れ、体がウイルスや病気に弱くなることがあります。
メタボリックシンドロームの原因は?
メタボはお腹周りだけの問題ではないことをお分かりいただけたかと思います。
それではなぜメタボになってしまうのでしょうか。
メタボリックシンドロームの原因は多岐にわたりますが、主な要因として以下のようなものが挙げられます。
遺伝的要因
遺伝的な傾向があることが、メタボリックシンドロームの発症に関与していると考えられています。特に親や近親者にメタボリックシンドロームや生活習慣病の既往がある場合は注意が必要です。
過食・高カロリー食
食生活の乱れや高カロリー食の摂取は、肥満や脂質異常を引き起こす原因となります。
特に脂肪分や糖分が多く含まれた食品の摂取が増えると、脂質代謝の異常を招くことがあります。
運動不足
運動不足は、エネルギーの消費が減少し、脂肪蓄積や筋力の低下を招くことにつながります。日常的な運動が不足すると、体内の脂肪が増えるため、脂質異常が進行する可能性が高まります。
ストレス
長期間にわたるストレスは食欲を増進させたり、体内の脂肪の蓄積を促進することがあるため、メタボリックシンドロームのリスクを高める要因となります。
また、ストレスの原因が睡眠不足にあることもあります。睡眠不足はホルモンの分泌に影響を与え、食欲を増進させることがあります。睡眠不足によって体内時計が乱れると、脂質代謝や血糖値のコントロールに影響を与えることがあります。
メタボじゃない私がおすすめするたった3つの改善策
原因が分かれば対策を取ることができます。
なお、上記の4つのうち「遺伝的要因」については対策の取りようがありません。
したがって、「遺伝的要因」を除く以下の3つについてそれぞれ対策を実践しましょう。
原因
- 過食・高カロリー食
- 運動不足
- ストレス
対策
- バランスの取れた食事
- 適度な運動
- ストレス軽減
バランスの取れた食事
一言で「バランスの取れた食事」といってもイメージしづらいかもしれません。
具体的にご説明します。
食事の多様性を確保する
穀物、野菜、果物、たんぱく質、脂質など、さまざまな食品グループを摂取することが大切です。一つの食品だけに偏らず、バラエティ豊かな食事を心がけましょう。
野菜と果物を豊富に摂る
野菜や果物には食物繊維や抗酸化物質が豊富に含まれており、健康に良い影響を与えます。食事の際には、半分以上を野菜や果物で占めることを目指しましょう。
適切な炭水化物の選択
穀物(ごはん、パン、麺類)を選ぶ際には、全粒穀物を優先しましょう。食物繊維が豊富なため、血糖の急激な上昇を抑える助けとなります。
タンパク質をバランスよく摂る
豆類、魚、肉、大豆製品などからタンパク質を摂取することで、筋肉を維持し、満腹感を得ることができます。脂肪分の少ないタンパク源を選ぶようにしましょう。
脂質の種類に注意
飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を含む食品(揚げ物、加工食品など)は控え、不飽和脂肪酸を多く含む食品(魚、ナッツ類、オリーブオイルなど)を積極的に取り入れましょう。
食事の量を適切に調整する
食事の量を適切にコントロールすることが重要です。過剰な摂取は体重増加や血糖の上昇を招く可能性があります。食事の際には食べ過ぎないように心掛けましょう。
食事の頻度とタイミングを考える
食事を均等に分けて摂ることで、血糖値の急激な変動を防げます。また、食事と運動のタイミングを調整することで、効果的なエネルギーの利用が可能です。
バランスの取れた食事は、健康的な生活を支える基盤となります。体質や状態に合わせて食事内容を工夫し、長期的な視点で取り組むことが大切です。
適度な運動
メタボリックシンドロームの対策において、適度な運動は非常に重要な要素です。
運動を取り入れることで、体重のコントロールや代謝の改善、心血管機能の向上などが期待されます。
以下に、適度な運動のポイントを詳しく説明します。
有酸素運動を取り入れる
有酸素運動は、心臓や血管を強化し、全身のエネルギー消費を促進します。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など、自分の好きな運動を選んで週に数回行うことがおすすめです。毎回20~30分程度の運動で効果を実感できます。
筋力トレーニングを行う
筋力トレーニングは、筋肉量を増やし、基礎代謝を向上させる効果があります。ダンベルやバーベルを使ったトレーニングや、自重を活用したエクササイズを取り入れてみましょう。
柔軟性やバランスを鍛える
ヨガやストレッチングを取り入れることで、柔軟性やバランスを高めることができます。これにより、ケガのリスクを低減し、身体の健康を保つ助けになります。
日常的な活動を増やす
毎日の生活の中で、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使ったり、歩いて用事を済ませるなど、積極的な動きを取り入れることも運動の一部と考えましょう。
運動のペースや強度を調整する
初めて運動を始める場合や、体調によって運動のペースや強度を調整しましょう。無理なく続けることが大切です。
週に何度か続ける
運動の効果を感じるためには、週に3~5回程度、定期的に運動を行うことが推奨されます。一度に長時間行う必要はありませんが、継続的な取り組みが重要です。
適度な運動は、体重の管理だけでなく、心臓や血管の健康を保つためにも重要です。無理なく楽しめる運動を選んで、健康な生活をサポートしましょう。運動とバランスの取れた食事の両方を組み合わせて取り組むことで、メタボリックシンドロームのリスクを軽減することができます。
ストレス軽減
メタボリックシンドロームの対策において、ストレス軽減は重要な要素です。
長期間にわたるストレスは体にさまざまな悪影響を及ぼし、健康を損なう可能性があります。
以下に、ストレス軽減のポイントを詳しく説明します。
リラックス法の実践
深呼吸や瞑想、プログレッシブ・マッスル・リラクセーション法などのリラックス法を取り入れることで、緊張を解きほぐし、心身のリラックスを促進します。
趣味や興味を持つ
趣味や興味を持つことは、日常のストレスを忘れ、心地よい気分をもたらす助けとなります。音楽、読書、アート、スポーツなど、自分が楽しめる活動を見つけてみましょう。
社交的な活動
友人や家族と過ごす時間は、気分のリフレッシュやストレスの発散になります。人との交流を大切にし、笑顔や笑い声を共有することもストレス軽減につながります。
十分な睡眠
睡眠不足はストレス感の増加につながることがあります。十分な睡眠を確保することで、気分の安定や体力の回復に役立ちます。
笑いとユーモア
笑うことはストレスを軽減し、心地よい気分をもたらす効果があります。コメディ番組を見たり、楽しいことを思い出したりすることで、ストレスを和らげましょう。
ストレス軽減は、心身の健康を維持するために欠かせない要素です。日常生活の中で少しずつ取り入れることで、メタボリックシンドロームのリスクを軽減し、健康な生活を築く一助となります。
コツは無理なくできることから始めること!
これまでメタボリックシンドロームの対策をご説明しましたが、コツは無理なくできることから始めることです。
最初から大きな変化を求めるのは難しいかもしれませんが、小さなステップを踏んでいくことで、徐々に健康な生活習慣を築いていくことができます。自分のペースや体調に合わせて取り組むことで、長期的な成果を実感しやすくなります。
例えば、食事でいえば、ご飯の量を少し減らして代わりに野菜や果物を増やしてみましょう。
運動に関しても最初は負荷のかからないエクササイズや家でできる運動など気軽な運動から始めることが大切です。徐々に時間や強度を増やしていくことで、体力が向上し、メタボリックシンドロームのリスクを減少させることができます。
ストレス軽減についても、自分の好きなことを多くしてみたり、睡眠時間を30分増やしたりするなど、できることから始めましょう。
無理なく取り組むことが、成功への道です。
小さな変化が大きな効果をもたらすことがありますので、自分に合った方法で、健康な未来を築いていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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