CIA(公認内部監査人)で不合格となったパート2の再受験までにしたこと

ないと

今回は、CIA(公認内部監査人)で不合格となったパート2の再受験までにしたことについてご紹介します。

パート2の不合格について

今では合格者としてブログ記事を書いていますが、合格までの道のりは平たんではありませんでした。

世間で言われている合格に必要な勉強時間を大きく超える時間がかかりました。

特に痛かったのがパート2の不合格でした。再度受験し、合格するまでに、追加の時間と費用がかかりました。

私を含め、複数の方がパート2が最難関パートだと実感しています。

これからパート2を受験される方が一発合格できるように、あるいは残念なことにパート2に不合格になってしまった方が再受験で合格できるように、私の経験を踏まえ、アドバイスできればと思います。

CIA(公認内部監査人)のパート2の難しさ

「基礎」と「応用」の両方が問われる

CIA(公認内部監査人)のパート2は「内部監査の実務」が試験範囲です。

「公認内部監査人認定試験ガイド」には、パート2の「ドメイン」として出題範囲が以下の通り記載されています。

I. 内部監査部門の管理 (20%)

II. 個々の業務に対する計画の策定 (20%)

III. 個々の業務の実施 (40%)

IV. 個々の業務の結果の伝達および進捗状況のモニタリング (20%)

http://www.iiajapan.com/pdf/certifications/info/CIA-Exam-Syllabi-Changes-Handbook-Japanese.pdf

パート2では、パート1の分野にまたがる基礎的、教科書的な出題もありますし、パート3で学ぶ「内部監査のためのビジネス知識」が身についていることを前提とした応用的な出題もあります。

したがいまして、「基礎」と「応用」の両方が問われるのがパート2の特徴であり、それがパート2の試験対策を難しいものにしています。

パート2において、パート3の分野にまたがって出題される例として「ある事例における、内部監査人が採用すべき監査技法についての問題」があります。

事例(差異分析)

その選択肢の監査技法の一つに「差異分析」があったとします。(「差異分析」はパート3で詳しく学習する項目です)

「差異分析」がどのようなものなのかが分からないままでも、仮に練習問題では「差異分析」が「正解」の選択肢であれば、その時は間違えたとしても、次に同じ練習問題を解くときは、考えることなく「差異分析」を「正解」の選択肢として選ぶことができてしまいます。

果たしてこれで本番の試験でも通用しますでしょうか。そうは思えません。

本番では、練習問題の通りに出題されることは少ないです。

形を変えた、異なる観点からの出題がされる場合が多いです。

よって、試験本番では「差異分析」を不正解の選択肢とした問題が出題されるかもしれません。

「差異分析」がどのような監査技法なのか、どのような特徴があるのか、どのような不正を見抜くのに適しているのかが分からなければ、応用問題に太刀打ちできません。

これがパート2において、パート3の分野にまたがって出題される例です。

パート2ではパート1にまたがる出題もあります。

よって、パート2は、パート1、パート3のそれぞれにまたがった問題が出題されることがあるため、試験対策が難しいパートとなっています。

パート2の不合格時の勉強方法

パート2の不合格時の勉強方法は以下の通りです。

1か月目(基礎固め)

・テキストをひと通り読む

・演習問題をひと通り解いてみる

・Eラーニングで講師の講義を視聴する

・演習問題の解説も視聴する

2、3か月目(知識の定着、応用力の習得)

・モバイルアプリを使った演習問題の繰り返し(正解率95%以上を目標)

・テキスト、ノート(メモを取ったもの)の読み直し

・補助教材の問題集の繰り返し

ここまでやり込んで試験本番に臨んだにもかかわらず不合格となってしまいました。

パート2が不合格となった原因(自己分析)

パート2が不合格となった原因については以下の通り自己分析しています。

  • パート2のテキストと練習問題を中心とした学習のみで、知識の幅が広がらなかった
  • パート3も学習しておらず、応用問題はさっぱり分からなかった
  • 基礎的な部分の学習も不十分だったかもしれない

パート2の再受験までにしたこと

それまでの学習に加え、パート2の再受験までにしたことは以下の通りです。

模擬試験の受験

私はアビタスと受講契約を結んでいました。

不合格となったパート2に関しては、模擬試験を2回受けました。

また、単に模擬試験の試験結果に一喜一憂するのではなく、その解答、解説を分析し、新しい知識を身に付けるようにしました。

さらに、模擬試験を繰り返して演習することで知識の定着化を図りました。

パート3の学習

自分は応用問題に対応できていないと思いましたので、パート2は不合格のまま、それまで手を付けていなかったパート3の学習を開始しました。

その後、パート2の学習に戻った時は、当時はよく分からなかった応用問題もきちんと理解できるようになっていました。

やはり不合格時は応用問題の対応力がなかったのだと思いました。

遠回りかもしれませんが、これが一番効果があったと思います。

IPPF2017の熟読

「IPPFの『基準』によれば〜」というパート2でよく見かけるタイプの応用問題に私は弱いと思いました。

ちょっと形を変えた形式で出題されると分からないのです。つまり基礎力(知識の土台)も足りていなかったようでした。

そこでIPPF2017を購入し、繰り返し読みました。

アビタスのテキストには試験対策上、最低限必要なIPPF2017の抜粋のみが掲載されていますが、IPPF2017では全体を体系的に学ぶことができましたので実力アップにつながったと思います。

追加MC問題の演習

アビタスの追加MC問題の演習を行いました。(追加MC問題とは、随時、受講者用サイト上で更新して追加される演習問題のことです)

なぜか試験本番でも似たような問題が出題されることがありますので、要チェックです。

ないと

パート不合格で心が折れそうなときは、転職サイトにずらりと並ぶ魅力的な企業を見て、やる気を奮い立たせました。

モチベーションアップにはかなり効果的でしたよ。

パート2の再受験の結果

これらの対策をして臨んだパート2の再受験の結果は「合格」でした。

なんとか不合格は一回で済みました。

なお、パート3の学習をしたときに先にパート3を受験することとし、合格できましたので、パート2が私にとっての最終合格のパートでした。

ないと

最後におさらいをさせてください。

CIA(公認内部監査人)で不合格となったパート2の再受験までにしたこと

  • パート2の不合格について
  • CIA(公認内部監査人)のパート2の難しさ
  • パート2不合格時の勉強方法
  • パート2が不合格となった原因
  • パート2の再受験までにしたこと
  • パート2の再受験の結果
ないと

以上です。私の経験が皆様のお役に立てればと思います。

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